[パーカーコメント]
またしても、ジャン=リュック・テュヌヴァン夫妻所有のこのささやかなシャトーが世に送り出した、傑出したワイン。1997年のヴァランドローはこのヴィンテージでも最もエキス分が多いもののひとつで、熟しすぎたような(シュル・マテュリテ)要素がある。このワインは濃密な紫色で、ローストしたプロヴァンスのハーブとトースト、ブラックチェリー、プルーン、カシスの魅力的なノーズがある。ミディアムボディでしっかりした構成と輪郭を備え、タンニンがこのヴィンテージのたいていのワインより多いこのサンプルは、傑出した純粋さと格別なブドウの熟し具合、たっぷりした余韻を見せる。私の友人がいみじくも「享楽的なワインの原型」と呼んだもので、発売後すぐにも飲めるが、15年は軽く熟成するだろう。講談社 『BORDEAUX ボルドー 第3版』 |